TTP PN-16型
ドイツ規格 DIN 14 426
タスコターボポンプの特徴は、水力タービンを動力源に、限られた量の清水を絶えず循環させて大量の液体を汲み上げるユニークな高揚水ポンプです。

落差が大きく、吸水管が届かない河川橋上などからの汲み上げは勿論、消火栓など消防水利が確保できない震災時には、河川や海などの自然水利から消防用水の取水が可能となります。

また、水害によって浸水した地下室や立杭など作業困難な狭くて深い場所からの急速排水にも適しています。水力タービンによる駆動方式ですからオイルなど過敏な液体を油槽タンクから移送することも可能です。

タスコターボポンプは、災害時に対応する取水用機材として、
水槽付きポンプ車の装備品に最適です。


タスコターボポンプの多くの特徴
●消防車に常備搭載の標準65ホース最低3本で機能します。
●吐出し量2,000L/minの高性能渦巻きポンプ。
●落差15m、取水距離最長40mからの汲み上げ。
●振動の無い高速運転
●タービン部分とポンプ部分が完全に分離していますから、駆動水が
  吐出水と混ざることはありません。
●タービン側圧力水を放出する高所操作の排水弁付き。



MADE IN GERMANY
タスコターボポンプの吐出量は常に駆動水量より大きくなります。
■接続方法 ■ポンプ性能
タービン部
ポンプ部
駆動水圧力
Pe(bar)
タービン
入口圧
駆動水流量

Qt(L/min)

吐出流量Qp(L/min)および楊程
6m
8m
(1) 10m
12m
15m
6
850
1,360
1,230
1,090
940
670
(1) 8
(1) 950
1,620
1,520
(1) 1,430
1,300
1,130
10
1,100
2,000
1,940
1,840
1,770
1,620
1)DIN規格による定格運転基準値


標準65ホースを最低3本使用します。
1.タービン駆動用圧送ホースを水槽付きポンプ
  車の送水側とターボポンプのタービン入口側
  に接続

2.圧力水環流用ホースをタービン出口側
  と同じポンプ車側の吸水側に接続

3.汲み上げ用ホースをターボポンプのポンプ出口
  側に接続、一方をリザーブ水槽に、あるいは
  他のポンプ車に接続してリレー送水に。

■性能曲線
■使用例
■仕様
●タービン入口接手:
  呼び65差込または消防ねじ(雌)
●タービンおよびポンプ出口接手:
  呼び65差込または消防ねじ(雄)
●サイズ:L380 x W280 x H340mm
●本体重量:13.6Kgs.




■付属品
●ビニロンロープ、
  
ステンレス製ダブル掛けフック付
  (ターボポンプ吊り下げ用)
  直径12mm x 20m 1本
●ビニロンロープ、
  ステンレス製フック付(圧力水排出用)
  直径8mmx20m
 1本
●樹脂製収納ケース 1個


■材質
ボデー、インペラー、組み込み部分、
ホース接手はアルミ合金。
タービン、ポンプ
シャフト、ストレーナー、
接続部品はステンレス。
ガスケットはニトリルゴムとフッ素系樹脂
(PTFE)
■メーカー
AWG-Max Widenmann,
Armaturenfabrik




高低差のある河川橋上からの汲み上げに

アクセス困難な堤防や岸壁からの取水に


ご使用に際してのご注意

●それぞれの楊程によるポンプの吐出流量の算定には、送水ライン内の圧力損失を
  考慮して下さい。

●より大きな吸入圧力ラインをポンプ吐出側に付加することによって、ポンプ性能は
  より向上します。

●可燃性液体や溶剤には使用できません。酸やアルカリ液に使用する場合には、
 
事前に材質の耐性を十分検討して下さい。
地下室や立杭などの浸水場所からの急速排水に